TOPお知らせMagnificent 7(マグニフィセント・セブン)とは?その背後にあるビッグテックの略称の歴史

Magnificent 7(マグニフィセント・セブン)とは?その背後にあるビッグテックの略称の歴史

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Magnificent 7(マグニフィセント・セブン)とは?

マグニフィセント7(Magnificent 7)は、テクノロジー業界の巨人たち、すなわちアップル(Apple)、アマゾン(Amazon)、アルファベット(Alphabet / Google)、メタ(Meta / 旧Facebook)、マイクロソフト(Microsoft)、エヌビディア(NVIDIA)、テスラ(Tesla)のことを指します。これらの企業は、近年のテクノロジーの進化を牽引し、成長し続けています。

テクノロジー業界を代表する7社を指すこの新しい略称の企業は、特にAIにおける先端技術分野での活躍が評価されています。
2023年末にかけて、TeslaとNVIDIAがビッグテックの企業群として追加されました。その理由は、テクノロジーの発達によるサービスの可能性の拡張です。これまでビッグテックと言えばインターネットサービスを中心とした企業群で構成されていました。TeslaのようなEVや自動運転領域は期待感はこれまで以上に高まり、NVIDIAのようなGPU・半導体企業は、ChatGPTを筆頭とする生成AIの学習に必須であり、ビッグテック各社に対して言い値で売れるような需要を形成しています。このようなAI・テックを活用した関連サービスや製品に注目が集まり、Magnificent 7を構成することになりました。

Magnificent 7という言葉の意味とその由来

「Magnificent」という言葉には、「壮大な」「雄大な」「素晴らしい」「見事な」などの意味があります。よって、「Magnificent 7」は直訳すると「偉大な7社」といった意味になるでしょう。アメリカで急進しているビッグテックを表す言葉としてふさわしい言葉です。
Magnificent 7という言葉の由来は、2016年のアメリカの西部劇アクション映画『マグニフィセント・セブン』にも使われているところからきています。また、この映画は1954年の黒澤明監督の『七人の侍』をベースにした1960年の映画『荒野の七人』のリメイク版です。

米国ビッグテック企業群の略称の変遷

Magificent 7という言葉が使われる前から、米国ビッグテックを表す略称は複数存在していました。それらの変遷についても触れていきたいと思います。

GAFA(ガーファ)

2018年頃から使用され始めたこの略称は、Google、Apple、Facebook、Amazonを指します。
日本の新聞ではよくこのGAFAという略称を目にする機会が多いでしょう。実は米国では後述のFANGという略称が一般的でした。

Googleはインターネット検索、Appleは電子機器、FacebookはSNS、AmazonはECと、それぞれ別のインターネットサービスからスタートしました。それから各社とも急成長を遂げ、2010年代の世界の時価総額の中で群を抜いて存在感を出すようになってきました。
そして、クラウドサービスやVR、人工知能、オンライン広告、自動運転などの様々な分野へ進出し、現在ではGAFAはそれぞれを競合としてサービス展開を行っています。

FANG(FAANG)

FANGは2013年、ジム・クレイマーFacebook、Amazon、Netflix、Googleの頭文字を取って命名した略称です。市場での支配的地位を象徴しています。FAANGという場合はAppleを含みます。

FANGとGAFAとの違いはNetflixが入っていて、Appleが除かれている点です。グローバルで見たときに、Netflixがネットサービスとして市場を独占支配していた一方、AppleはPCにおいてMicrosoftと競合し、スマートフォンはGoogleのAndroidと競合しており、完全に支配的とは言えなかったことが要因かもしれません。

GAFAM

GAFAにMicrosoftを加えた略称で、Magnificent 7が登場するまではビッグテックを指す略称として一般的に使用されていました。

2022年から2023年にかけて、ChatGPTを提供するOpenAI社によって生成AIの一般利用が進展する中で、各社とも開発に注力していました。MicrosoftはCopilotを開発し、またOpenAI社を買収するような動きもしています(結果としては失敗に終わりました)。GoogleはGemini(Bard)という生成AIを開発し、Gooleが持っている膨大な検索データとかけ合わせてサービスを展開しています。Facebookは研究・商用向けとしてですがオープンソースの次世代大規模言語モデル(LLM)「Llama 2」を発表しました。Appleも生成AIをiPhoneやMac製品への実装に向けて動いています。

備考:FAAAとは

FAAAは、「Facebook」「阿里巴巴(Alibaba)」「Amazon」「Alphabet」の頭文字を集めた呼称で、異なる地域でのテクノロジー巨人たちを指します。これらの企業もまた、グローバルなビジネスとテクノロジーの進化において重要な役割を果たしています。

 

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